リノベーションの進め方

戸建住宅とマンション 維持費用比較

一戸建てに暮らす場合、保守工事は、原則ご自身で手配する必要があります。将来掛かる保守費用の積み立てをしない方が多く、15年後、20年後に突然やってくる保守の費用をどうやって工面すればいいか、苦慮します。修繕は、後回しにしてしまうことが多く、外壁からの漏水が原因で、壁体内にカビが発生し、柱や梁の一部が腐食していたりすることがあります。腐食が始まってしまうと、大事です。屋外の保守は、足場を掛ける必要があるので、予想外の高額費用になります。
マンションの場合、共益費と共に管理組合が修繕費用を積み立ててくれるので安心です。また、工事の手配も、管理組合が行うため、修繕を後回しにしてしまうこともなく安心です。

維持内容 項目 一戸建て マンション
税金 固定資産税 必要(高い) 必要(安い)
都市計画税 必要高い) 必要安い)
屋外保守工事 屋根補修 必要(足場が必要) 修繕積立費用
外壁補修 必要(足場が必要)
ベランダ・バルコニー 必要(足場が必要)
給水管 必要(掘削が必要)
宅内保守工事 給湯機 必要 必要
トイレ 必要 必要
お風呂 必要 必要
キッチン 必要 必要
洗面台 必要 必要
壁紙・内装 必要 必要
必要 必要
玄関 必要 必要
白アリ関連 必要
床下 必要

維持費用の内容

固定資産税(毎年かかる)

固定資産税とは、土地・建物の所有者に課せられる税金です。毎年支払うことになります。
固定資産税の計算式は、「固定資産税評価額×1.4%=固定資産税額」です。
固定資産税評価額とは「各自治体が定めた土地や建物を評価した金額」のことで、所在地や形状、大きさ、建物の材質などによって決まります。固定資産税の金額については、各市区町村から送られてくる「課税明細書」で確認できます。

都市計画税(エリアによってかかる)

都市計画税とは、都市計画法による市街化区域内に所在する土地と建物が課税対象となります。
都市計画税の計算方法は「固定資産税評価額×0.3%=都市計画税」です。
市街化調整区域や市街化区域外など、市街化区域に属さない地域であれば都市計画税はかかりません。

修繕費用(年数に応じてかかる)

一般的には、新築の一戸建てなら数年間は修繕費用は発生しませんが、築10年を過ぎると徐々に修繕が必要になります。
修繕費用として一番費用が高いのは「屋根補修と外壁塗装」です。屋根と外壁のメンテナンスを行う時には、作業用の足場が必要となりますので、修繕費用が予想以上に割高になります。毎日使う浴室・キッチン・トイレなどの水廻りも、20年近く使うと取り替えの必要性を感じるようになります。居間や寝室でも、壁紙などを使っている場合は、汚れが目立ち張替えたくなります。無垢の床材を使っていれば床の張替えは必要ありませんが、表面に薄い単板を貼ったローコストのフローリングの場合は、表面の単板の剥がれなどが目立ち始め、張替えたくなります。